―昼休み― 「姫芽っ」 「…あ、莉央!」 あたしは莉央に声をかけられた。 「ねぇ、ちょっと話そう」 「うん!」 ちょうど莉央と話したかったんだ。 「はやく行こ!」 「うん」 あたしと莉央は、空き教室のベランダへ向かった。 「天気、いいね」 「うん。風が気持ちいい」 「暑いけど(笑)」