あたしもあいつを探してるときがある。 目で追ってるときがある。 見てるとドキドキしている。 …それは全て、無意識で。 「……」 「おーい、姫芽?」 不思議そうにあたしの顔を覗き込む莉央。 そして、 「やっぱり、好きな人いるんだ?」 ニヤッと笑って、そう言った。