7月10日。 もう、夏なのに、 同じクラスの人と初めて話すなんて。 変なの。 「な…何?」 ニヤニヤしてる莉央の視線がうざい。 それ以上に、関谷優輝が あたしに話しかけてけれてることが、 ……嬉しい。 「今のって、春田彰さんだよな!!?」 興奮気味に聞いてくる彼。 「う…うんっ。 そうだけど…」