「へへーい♪」
「笑い方、キモい。」
「いたいちムカつくな、お前…」
「…でもホントに、いつから身長差
30センチにもなったんだろ…。」
あたしの身長は150センチ。
彰は180センチだ。
彰の身長は、3年生の中でも
ずば抜けて高い。
彰は顔も悪くないから、
けっこうモテるらしい…。
あたしには全く理解できないけど。
ギャーギャー話してるうちに、
莉央が辞書を片手に戻ってきた。
「センパイッ。
どーぞ」
「おう!
ごめんね。ありがと!!」
「いえいえ〜♪」
「あんた絶対汚すなよっ!!」
「わかってるよ!
じゃぁな。
莉央ちゃん、ホントありがとっ」
彰はそう言って、3年生の教室へと
走って行った。

