ただただ死を待っているだけだった。

呆然と刻が過ぎるのを待ってるだけ。

何もいい事も無いまま医者から言われた

人生を生きるだけ。

何か一生をかけて大事にしたい物を

見つけて死にたいと思っていたけれど

いつまでたっても見つからなくて

絶望してた。

そんな時に君を見つけた。

私と似ている君

世界に何も期待してなくて

ただ呆然と漫然と生きてるだけ。

最初は興味本位で話しかけてみて、

君が絵をとても上手に描く事や

実はとても優しい事を知った。

君は私が一生をかけて

大事にしたい人になっていったんだ。

君と過ごす時間はあまりにも愛おしくて

心地よい夢の中にいるような気分だった。

もう心残りはあまり無かったけれど

強いて言うなら、君の成長をもっと

見守って居たかったかな。

君はまだ移ろいやすくて不安定だから

私が君を一生をかけて支えたかった。

私の一生は君の一生より短くて

君より早く遠くへ行ってしまうけれど

さようならなんて言ったりはしないよ。

きっとまた会えるから。

けれど君は私が居なくなったら

自分を責める気がするから

君に手紙を書くよ。

君が笑って未来へ迎えれるように。

大好きな君へ

君は私を酷い奴だと思ってるよね。

ごめんね。

遠くへ行っちゃう前に君と会えなくて。

でも、もし私が君に会ったら

君はきっと泣いてしまうよね。

君が泣いたら、私も悲しくて泣いてしまう。

私達の物語の終末は悲しいものだったと

君は言うと思うけれど

私達の物語には

笑いあった輝かしい日々もあって

全てが悲しい物語ではないと信じたいから

君も前を向いて歩いてね。

私の事は

忘れてもいいけれど

あんまり早くこっちへ 来たらダメだよ。

君のいる世界は

美しいもので溢れてるから

それを1つずつ拾い集めて

沢山の絵にしまって大事にしてね。

君がいつか私を忘れても

いつまで君の幸せを願っているから。