大学の帰り道、心穏と初めてデートに行ったカフェに行った。今日は美來と久しぶりにお茶会だった。
外が暗くなっていって、車のライトが淡く光ってるのを眺めながら、美來と近況を報告し合う。
「香織、あたしね、彼氏出来た。この前。」
「え?やっぱり美來かわいいもんね〜」
美來はこういうことをさらっと言うから、心臓に悪いよ〜。
「香織は?もうだいぶ落ち着いてきた?」
「まぁね〜」
「良かった!香織もう立ち直れないんじゃないかと思った。」
「んな訳…ないじゃん。」
美來と話してると、ほんとに落ち着く。心穏と築けなかった関係が、ここにはある。
「でも、香織の判断は正しかったと思うよ。香織は大人だよ。」
美來は私のことを私以上に理解してくれている。