リビングのテーブルに飲み物とケーキ用のフォークを置くと、奈子が早速紅茶を一口含み、
「ティーバッグの紅茶、ありがとう」
と笑った。
「葉っぱから淹れてたら時間かかるでしょ」
言い訳のような言い返しをしてみたが、
「葉っぱから淹れたことなんかないくせに」
奈子に更に笑われた。
「自分だってないくせに」
フンっと鼻を鳴らすと、
「まず、淹れようと思ったことがない」
奈子が『それが何か?』とばかりの態度を取るから、
「だったら文句言うな」
とむくれると、
「文句なんか言ってないじゃん。『ありがとう』って感謝してるのに」
と、奈子がまた笑った。
「文句じゃなかったね。ありがとうに嫌味をいれたんだよね。ゴメンゴメン。どういたしまして」
だから私も嫌味を返すと、「あははははー」と奈子が豪快に笑った。
そんな私たちのやりとりに、
「もういい? 話しようよ」
友樹が冷めた視線を飛ばした。
「ティーバッグの紅茶、ありがとう」
と笑った。
「葉っぱから淹れてたら時間かかるでしょ」
言い訳のような言い返しをしてみたが、
「葉っぱから淹れたことなんかないくせに」
奈子に更に笑われた。
「自分だってないくせに」
フンっと鼻を鳴らすと、
「まず、淹れようと思ったことがない」
奈子が『それが何か?』とばかりの態度を取るから、
「だったら文句言うな」
とむくれると、
「文句なんか言ってないじゃん。『ありがとう』って感謝してるのに」
と、奈子がまた笑った。
「文句じゃなかったね。ありがとうに嫌味をいれたんだよね。ゴメンゴメン。どういたしまして」
だから私も嫌味を返すと、「あははははー」と奈子が豪快に笑った。
そんな私たちのやりとりに、
「もういい? 話しようよ」
友樹が冷めた視線を飛ばした。



