「……可能性って、何パーセントくらいで?」
友樹がじっとこちらを見ている。視線を感じる。でも、やっぱり友樹の顔が見られない。
「……約、50パーセント」
「てことは、半分はそうじゃないってことだよね?」
「……うん。産んでみないと分からない」
「不謹慎を承知で言うけど、ロシアンルーレットみたいだな」
友樹の言葉は本当に不謹慎だ。でも『不謹慎を承知で言うけど』などという前置きをされると咎めにくい。営業職には、こういう小賢しさは必要だとは思うけど、今はやめて欲しかった。
「……どうしたらいいと思う?」
「確率が半々ってところがね……。7:3とかならまだ結論出し易いのに……」
友樹の口ぶりから推測すると、的中率が70パーセントだったなら、中絶して欲しいということだろう。
友樹がじっとこちらを見ている。視線を感じる。でも、やっぱり友樹の顔が見られない。
「……約、50パーセント」
「てことは、半分はそうじゃないってことだよね?」
「……うん。産んでみないと分からない」
「不謹慎を承知で言うけど、ロシアンルーレットみたいだな」
友樹の言葉は本当に不謹慎だ。でも『不謹慎を承知で言うけど』などという前置きをされると咎めにくい。営業職には、こういう小賢しさは必要だとは思うけど、今はやめて欲しかった。
「……どうしたらいいと思う?」
「確率が半々ってところがね……。7:3とかならまだ結論出し易いのに……」
友樹の口ぶりから推測すると、的中率が70パーセントだったなら、中絶して欲しいということだろう。



