「……やっぱり奈子と連絡取り合ってたんだ。どこまで聞いてるの?」
「何も聞いてないから今から聞きに行くの」
「だったら、今から奈子をウチに呼びなよ。俺のいないところであれこれ俺たちの話をされるのは気分が悪い」
私もたいがいだが、友樹も脇が甘い。余計なひと言を付け加え、
「俺たち? って、友樹と誰の話? 私じゃないよね?」
私にツッコまれると、
「…………」
友樹は困った顔をして口を噤んだ。
「ねぇ、誰?」
「…………」
もう一度問いかけてみるが、やはり友樹は口を開こうとしない。
「なんで喋んないの? どうせ奈子から話を聞くんだよ? 隠し事なんで出来ないよ?」
「同じ話でも、俺からの話と傍から見た奈子の感想は違う。どうしたって齟齬が出る。変な誤解を招いてこれ以上松岡さんに迷惑を掛けたくない。だから3人で話したい」
友樹の口からふいに相お弁当女の名前が出た。
「何も聞いてないから今から聞きに行くの」
「だったら、今から奈子をウチに呼びなよ。俺のいないところであれこれ俺たちの話をされるのは気分が悪い」
私もたいがいだが、友樹も脇が甘い。余計なひと言を付け加え、
「俺たち? って、友樹と誰の話? 私じゃないよね?」
私にツッコまれると、
「…………」
友樹は困った顔をして口を噤んだ。
「ねぇ、誰?」
「…………」
もう一度問いかけてみるが、やはり友樹は口を開こうとしない。
「なんで喋んないの? どうせ奈子から話を聞くんだよ? 隠し事なんで出来ないよ?」
「同じ話でも、俺からの話と傍から見た奈子の感想は違う。どうしたって齟齬が出る。変な誤解を招いてこれ以上松岡さんに迷惑を掛けたくない。だから3人で話したい」
友樹の口からふいに相お弁当女の名前が出た。



