「……ちょっと今から友だちに会ってきてもいい? 大学時代の仲間が結婚するみたいで集まってるらしくてさ」
不自然ながらも我ながらいい嘘を捻り出せた気がした。
「ふーん? 大学時代の仲間って?」
「も、桃菜‼」
言ってからハッとする。桃菜は高校時代の友だちだ。しかも、私たちの結婚式に来ているから、当然友樹も知っている。
自分の詰めの甘さがほとほと嫌になる。
「桃菜ちゃんは高校の友だちでしょ? 本当は誰? 男?」
そしてまさかの、私の方が浮気を疑われてしまう。
「ひきこもってた私が、いつ男の人と出会うの?」
「ネットとか。それこそ大学時代の元彼とか?」
どの口が浮気を詮索しているんだ。と友樹に苛立ち、
「奈子に会いにいくんだよ」
正直に話すことにした。
不自然ながらも我ながらいい嘘を捻り出せた気がした。
「ふーん? 大学時代の仲間って?」
「も、桃菜‼」
言ってからハッとする。桃菜は高校時代の友だちだ。しかも、私たちの結婚式に来ているから、当然友樹も知っている。
自分の詰めの甘さがほとほと嫌になる。
「桃菜ちゃんは高校の友だちでしょ? 本当は誰? 男?」
そしてまさかの、私の方が浮気を疑われてしまう。
「ひきこもってた私が、いつ男の人と出会うの?」
「ネットとか。それこそ大学時代の元彼とか?」
どの口が浮気を詮索しているんだ。と友樹に苛立ち、
「奈子に会いにいくんだよ」
正直に話すことにした。



