「……分かった。何か理由つけてそっちに行くよ。後で電話掛け直すね」
一旦電話を切り、用意していた夕食にラップをかけて冷蔵庫に入れていると、友樹がお風呂から上がってきた。
「水飲むよね?」
料理をしまうついでにペットボトルの水を取出し、友樹に渡す。
「うん。ありがとう」
タオルで濡れた髪を少し乱暴にガシガシと拭きながら、反対の手でペットボトルを握り、喉を上下に動かしながら一気に半分まで水を飲む友樹を眺め、何て言って外出しようか考える。
子どもを堕ろして以降、ひきこもりになっていた私が夜に外出なんて不自然だろう。どう考えても怪しい。
しかし、何が起こったのかを今すぐ知りたい。でないと、寝られる気がしない。
少しくらい不自然でもいいや。という気がしてしまった。これが油断というものなのだろう。
一旦電話を切り、用意していた夕食にラップをかけて冷蔵庫に入れていると、友樹がお風呂から上がってきた。
「水飲むよね?」
料理をしまうついでにペットボトルの水を取出し、友樹に渡す。
「うん。ありがとう」
タオルで濡れた髪を少し乱暴にガシガシと拭きながら、反対の手でペットボトルを握り、喉を上下に動かしながら一気に半分まで水を飲む友樹を眺め、何て言って外出しようか考える。
子どもを堕ろして以降、ひきこもりになっていた私が夜に外出なんて不自然だろう。どう考えても怪しい。
しかし、何が起こったのかを今すぐ知りたい。でないと、寝られる気がしない。
少しくらい不自然でもいいや。という気がしてしまった。これが油断というものなのだろう。



