この日はそれ以降、奈子からのLINEはこなかった。だから、実行に移したのかそうでないのかは分からない。
友樹とお弁当女の進捗が気になりながらも、今日も夕食を作って友樹の帰りを待っていると、玄関のベルが鳴った。
インターホンの画面には、どことなく表情の暗い友樹が映っていた。
ただ単に疲れているだけなのか。奈子が行動に移した結果なのかは分からない。
「おかえりー」
何も知らない顔を作り、ドアを開けていつも通りに友樹を迎え入れる。
「……ただいま」
張の無い友樹の声。
「どうしたの? 仕事で何かあった? なんか、元気なくない?」
『大丈夫?』と友樹の腕を摩る私は、ちゃんと心配しているつもりだが、心配しているフリをしているだけのような気がして、自分自身を何故か嘘くさく感じた。
友樹とお弁当女の進捗が気になりながらも、今日も夕食を作って友樹の帰りを待っていると、玄関のベルが鳴った。
インターホンの画面には、どことなく表情の暗い友樹が映っていた。
ただ単に疲れているだけなのか。奈子が行動に移した結果なのかは分からない。
「おかえりー」
何も知らない顔を作り、ドアを開けていつも通りに友樹を迎え入れる。
「……ただいま」
張の無い友樹の声。
「どうしたの? 仕事で何かあった? なんか、元気なくない?」
『大丈夫?』と友樹の腕を摩る私は、ちゃんと心配しているつもりだが、心配しているフリをしているだけのような気がして、自分自身を何故か嘘くさく感じた。



