「元気そうな顔が見れて良かったよ。一緒に働いてるときは『共働きなんだから、そこまで頑張る必要ないと思う』ってお弁当なんか作らなかったくせに、最近めっちゃ美味しそうなお弁当を友樹に持たせ始めたから、まぁまぁ元気になったのかなとは思ってたんだけどね。友樹、照れ臭そうにコソコソ食ってるよ。いい奥さんやってるねー」
奈子が右頬にチーズケーキを蓄えながらニヤっと笑った。
「お弁当?」
何の話だ? と右側に首を傾げる。奈子も私も大多数派の右利きだ。
「曲げわっぱの弁当箱なんか使ってさぁ。インスタ映え意識してるだろ」
奈子は『全部見透かしてるんだからな』とばかりにニヤニヤが止まらない。
「ウチに曲げわっぱのお弁当箱なんかないけど?」
そんなお弁当箱を所持していないし、お弁当だって作っていない。
奈子が右頬にチーズケーキを蓄えながらニヤっと笑った。
「お弁当?」
何の話だ? と右側に首を傾げる。奈子も私も大多数派の右利きだ。
「曲げわっぱの弁当箱なんか使ってさぁ。インスタ映え意識してるだろ」
奈子は『全部見透かしてるんだからな』とばかりにニヤニヤが止まらない。
「ウチに曲げわっぱのお弁当箱なんかないけど?」
そんなお弁当箱を所持していないし、お弁当だって作っていない。



