「その前に、香澄から報告が……」
奈子が私に目配せをする。
「あ、これささやかなものですが……」
お義父さんに手土産を渡すと、
「イヤ、そうじゃなくて」
奈子が漫才のツッコミのように、手の甲で私の二の腕を叩いた。
「だって、渡すタイミング見失いそうだったから。あ、えっと……赤ちゃんが出来ました」
まだ何の膨らみもないお腹に手を当て、子どもの存在をアピールすると、
「え⁉ 本当に⁉ おめでとう‼」「てっきり悪い話だと思ってた」
義両親は手を叩きながら歓喜した。大喜びの義両親が滑稽に見える程に、彼らの『おめでとう』が心に響かない。
「まだあるでしょ、香澄」
即座に奈子より【報告第二弾】のぶっこみ命令が出る。私がこんなに冷めているのだから、奈子にとっては他人の喜びの時間など、更にどうでもいいに違いなかった。
「友樹さんに、『離婚してくれ』と言われました」
「…………は?」
手を止め、固まる義両親。拍手の音が消えた。
奈子が私に目配せをする。
「あ、これささやかなものですが……」
お義父さんに手土産を渡すと、
「イヤ、そうじゃなくて」
奈子が漫才のツッコミのように、手の甲で私の二の腕を叩いた。
「だって、渡すタイミング見失いそうだったから。あ、えっと……赤ちゃんが出来ました」
まだ何の膨らみもないお腹に手を当て、子どもの存在をアピールすると、
「え⁉ 本当に⁉ おめでとう‼」「てっきり悪い話だと思ってた」
義両親は手を叩きながら歓喜した。大喜びの義両親が滑稽に見える程に、彼らの『おめでとう』が心に響かない。
「まだあるでしょ、香澄」
即座に奈子より【報告第二弾】のぶっこみ命令が出る。私がこんなに冷めているのだから、奈子にとっては他人の喜びの時間など、更にどうでもいいに違いなかった。
「友樹さんに、『離婚してくれ』と言われました」
「…………は?」
手を止め、固まる義両親。拍手の音が消えた。



