21トリソミー

「どういうこと?」

 何が何だか分かっていないお義母さんが、友樹に説明を求める。

「何でもないから‼ 帰れよ、奈子‼」

 友樹が奈子の肩を掴み、後ろへグイっと追いやった。

「えー。中に入れてもらえないのー? じゃあ、しょうがないね。ここで喋るね」

 奈子がわざとらしく『ゔゔん』と喉のウォーミングアップをすると、

「とりあえず、中に入って‼」

 奈子から『ちょっと常識としてどうかしら』な話であるという予告を受けていたお義母さんが、焦った様子で私たちを家の中へと引き入れた。

「お邪魔しまーす♪」

 友樹に向かってご機嫌に挨拶をする奈子に、

「……チッ」

 友樹が、どうやったらそんなに大きな音が出るんだ? とビックリするくらいの、渾身の舌打ちをした。