「…………」
友樹は私の目を見つめたが、何も言わない。察してくれと言わんばかりだ。……卑怯だ。察してなどやるものか。と、サッと視線を外した。
「本当にやることがみみっちいと言うか、セコい男だよね、友樹って。慰謝料が発生するのは困る。弁当だけのやり取りなら法に触れない。毎日弁当女と会い続けられる。それだけで充分。プラトニックラブ最高。なんて俺らは純粋なんだ。とか、自分らに酔ってたんでしょ、どうせ。友樹も弁当女も頭悪そうだから。法=常識じゃないのよ。いい大人なのになんで分かんないのよ。法に 触れなきゃオールオッケー‼ なわけあるかよ」
涙を零しながら余所を見ている私の傍で、奈子による友樹への罵りはヒートアップしていた。
友樹は私の目を見つめたが、何も言わない。察してくれと言わんばかりだ。……卑怯だ。察してなどやるものか。と、サッと視線を外した。
「本当にやることがみみっちいと言うか、セコい男だよね、友樹って。慰謝料が発生するのは困る。弁当だけのやり取りなら法に触れない。毎日弁当女と会い続けられる。それだけで充分。プラトニックラブ最高。なんて俺らは純粋なんだ。とか、自分らに酔ってたんでしょ、どうせ。友樹も弁当女も頭悪そうだから。法=常識じゃないのよ。いい大人なのになんで分かんないのよ。法に 触れなきゃオールオッケー‼ なわけあるかよ」
涙を零しながら余所を見ている私の傍で、奈子による友樹への罵りはヒートアップしていた。



