背中向きの喧嘩にすれ違う感情

当たり前の日常が壊れていって

毎晩涙が枯れるまで泣いてたよ。

あの日々をもう一度何度願っても

過去は戻ってこないから。

貴方との幸せな思い出が

涙で流れてしまわないように

幸せの1ページを写真に切り取って

心の奥にしまって笑顔で別れを告げよう。

そう決めたのに、桜降る夜に

君との思い出が沢山詰まってる

この場所に来たら

涙で溢れてしまって一生懸命涙を拭ったよ。

君との思い出を悲しいだけの

物語にしたくなかったから。

「永遠の思い出にしよう」なんて

気取ったことを言って

虚勢と見栄を最後まで張ってた事を

君は知っていたかな?

もしかしたらやり直せるかもなんて

思ったこともあったけど

きっと交われなくて引き裂かれる

真夏の夜の夢になったよね。

私とあなたの物語は桜のように、

少しの雨で散ってしまう

儚く脆いものだったけど

もう涙を流したくないから

君との思い出を流したくないから

お互い前を向いて

これから来る夏に向けて歩いていこう。

私なんかよりいい人は星の数ほど

いるはずだから。

私みたいに、わがままで泣いてばかりで

見栄っ張りな人を選ばないで。

全部を受け止めてくれる人を選んで。

愛する人と喧嘩をしても

背中向けてしたら、ダメだよ。

相手の顔を見て

真正面からするんだよ。

君は、傷つきやすいけど

それは相手も同じなんだから。

大事にして。

私からの最後のお願いだよ。

そう言ったら、君は子供のように

大粒の涙を流していたけどそんな君に

ありがとう、ごめんねと伝えて

この場所と君に背中を向けた。

桜の木の下で泣いている君が

いつか笑えますようにと願って。