桜の雨が降る夜に

「永遠の思い出にしよう」と

腫れた目をした君に笑って言われた時から

ずっと後悔してるんだ。

出会った頃は、背中を合わせて

支え合えるそう信じていたんだけど、

いつの間にか君の優しさに

甘えていたんだよね。

君が影で泣いているのも知らずに、

酷い事を言ってしまって、

当たり前の日常を壊していたのは

僕だった。今更それに気づいて、

ごめんという言葉だけが

生き場を無くして、後悔ばかりが

僕を襲ってる。

君が覚悟を決めて、

笑って告げてくれた理由も、

「永遠」なんて言葉を使った理由も

知っていたけれど、

永遠の思い出なんていらないから、

永遠に僕と一緒に居て欲しかった。

僕は君が好きだった桜のように

散ってはまた花咲くほど強くも

綺麗でもないから、君から貰った日々を

君への愛で包むよ。

蕾から花咲くことは

ないけれど、君がどこかの誰かと

僕と過ごした場所へ出掛けても

君の前でだけは泣かないように

笑顔で居られるように見栄と虚勢を張るよ

いつかの君がそうしてくれたように。