「那奈ちゃんは、今まで言われなくても勉強をしっかりしてきたから、きっとそれはこれからも変わらない。だから、友達と遊びに行くのも、行く前にちゃんと言いさえしたら、許してあげてもいいんじゃないかって」
お母さんは私の顔を見上げて微笑んだ。
「今まで、いっぱい我慢させてごめんね。何時ごろ帰るかとか、ご飯が要るかどうかくらいは教えてほしいけど、お友達ともたくさん遊んでね」
「ほんとにいいの?」
お母さんの口から聞いたことが信じられなくて、確認してしまう。
「うん、いいよ。あと、これからはお母さんにもお友達のこと教えてね」
「・・・うん。ありがとう、お母さん」
私はなんだか泣きそうになって、誤魔化すようにお母さんに抱きついた。
こんな風に抱き着くのは久しぶりすぎて、少し照れ臭い。


