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「もー、泣きすぎだよ」
ボロボロと涙を流す私を、楓先輩が抱きしめてくれる。
私の隣では桜ちゃんが、同じように奈央子先輩に抱きしめられている。
今日は、吹奏楽コンクールだった。
結果は、金賞。金賞は金賞でも、支部大会に進む代表には選ばれなかったから、今日までで先輩は引退になる。
「那奈ちゃん、来てくれて本当にありがとう。楽しかったね」
「はい。すごく楽しかったです」
私につられて楓先輩も泣き出し、正直お互いに何て言ってるのかは分からない。
でも、本当に吹奏楽部に入部して、パーカッションを選んでよかった。
勧誘してくれた湊にも感謝しないと。
「桜、那奈ちゃんをよろしくね」
「うん!」
私から体を離した楓先輩は、桜ちゃんに言った。
ん?
「先輩、逆じゃないですか?私の方が上なんですけど・・・」
私の言葉に奈央子先輩が吹き出してる。


