「好き、かどうかは分からないけど・・・」
「けど?」
優花が更にぐいぐい迫ってくる。
もう、だめだ。逃げられない。
「気にはなってる、と、思う、です」
なんか変な日本語になっちゃった。
私を挟んだ二人は何故かハイタッチをしている。
「那奈、それはもう好きだよ」
「え・・・違うって。気になってるだけだって」
優花の言葉を必死で否定するけど、無駄だったみたい。
「えー、だって、会いたいな、とか、もっと話したいな、とか思うでしょ?」
最近の山本くんへの気持ちを思い返してみる。
確かに、1年の3学期ごろから、山本くんへの気持ちに変化はあった気がする。
2年になってクラスが離れて、ちょっと寂しいなって思ってるのも事実。
「思わなくもないけど、でも、好きかどうかは分からないよ」
私の言葉を聞き、優花と未知はため息をついた。
「ま、相手は山本だし、ゆっくり待ってくれるよ」
「うんうん。徐々に気持ちを育てていけばいいさ」
未知と優花のアドバイスに、とりあえずうなずいた。


