いつか、必ず交わる日がくる




「全員揃ったから行くぞー」


湊の一声で、吹奏楽部の2年生、総勢10名がぞろぞろと動きだした。

目的地は近くのカラオケ。

お昼ご飯もそこで済ますらしい。


「ねーねー」


歩き始めてすぐに、隣に誰かが並んだ。

泉と未知が並んで歩く様子をぼーっと見ていた私は、少しだけびっくりした。


「那奈が集まりに来るのって珍しいね」


湊と同じくサックスの優花(ゆうか)

すごくしっかりしてるから、部長候補なんだよね。


「うん、初めて。いつも来たかったんだけど、難しかったから」

「そうなんだ。私らって、あんま話したことないよね?」

「確かに、あんまないかも。クラスも離れてるもんね」


優花とは去年もクラスが離れてて、話す機会がほとんどなかった。