「これ・・・」
私が勢いよく差し出した紙袋の中身を見て、山本くんが呟く。
「あ、あのね、いつもありがとう、の気持ち」
「え、俺何かしたっけ」
目を丸くしてる山本くんが急に可愛く見える。
「してくれてるよ。声掛けてくれたり、勉強会に誘ってくれたり、あと、行けなかったけど初詣にも誘ってくれて、あと、前髪・・・」
「ぶっ」
必死で話してると、山本くんが吹き出した。
「あ、ごめん。髙橋、めっちゃ必死だから、つい」
山本くん、笑い過ぎて泣いてる。
私、そんなに必死だった?
顔が更にかーっと熱くなる。
「ありがと。めっちゃうれしい。大事に食べる」
「あ、うん。どういたしまして」
あんまり見せない穏やかな笑顔を見たら、不思議と私も落ち着いた。
勇気を出して渡してよかった。
あとで未知にも報告しなきゃ。


