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「お待たせー」
約束の時間の5分前、瑞穂が駅に現れた。
「まだ時間前だって。今年もお願いします」
「いえいえ。行こっか」
私と瑞穂は、電車に乗るためにホームへと出た。
今日は、瑞穂と一緒に、学校の近くにあるショッピングモールに行く。
大会が落ち着いて、今は卒業式に向けて練習をしているだけだから、部活が午前中で終わったからよかった。
目的は、バレンタインのチョコを買うこと。
毎年、世那とお父さんと湊へのチョコを買うのに付き合ってもらってる。
「あ、そうそう。この前世那と会ったんだけど、すごい背伸びたよね」
スカスカの電車は座る場所を選び放題。
私と瑞穂はボックス席に向き合って座った。
「そうなの。もう抜かれそうだよ」
私は自分の頭の上に右手を置き、世那をイメージする。
「いいのいいの。那奈はそのままが可愛いんだから」
瑞穂はそう言って笑うけど、私は結構気にしてる。


