いつか、必ず交わる日がくる



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「もうすぐだねー」


いつものように音楽室でお弁当を食べていると、泉が呟いた。


「何が?」


私も言おうとしたことを、未知が言った。


「え、本気で言ってる?バレンタインだよ!バレンタイン!」


あー、バレンタインか。

泉、そういうイベント好きそうだもんね。


「ちょっと!もうちょっと興味持ってよ!ね、明花!」

「え、私?」


急に同意を求められた明花は、明らかに困ってる。


「やめなって」


未知に制止され、泉は納得いかなそうにしながらも黙った。


「泉、誰かにあげるの?」


明らかにテンションが下がった泉をかわいそうに思ったのか、明花が訊いた。


「うん、あげるよ。吹部の1年と七海(ななみ)先輩と、明花にも!」


七海先輩というのは、オーボエの2年生。

いつもテンションが高い泉のことをとても優しく温かく見守ってる、すごく広い心の持ち主。