きっと、未知は本気で心配してくれてるんだろうな。
でも、私の答えは決まってる。
「あのね、未知。私は、山本くんが好き、だと思う。でも、東京じゃあ遠すぎるよ」
「え、知らないの?」
「ん?」
未知の反応が予想外でびっくりしてしまった。
「山本、戻ってきてるよ。さすがに一人暮らしだけど、こっちの大学に通ってるよ」
「そう、なんだ」
「ごめん、知ってると思ってたから」
「ううん」
2年の夏、山本くんは、いつか必ず私に会いにきてくれるって言ってた。
私がこの大学に通ってるってことは、湊にでも聞けば分かること。
ちょうどいい公共交通機関がなくて不便だから一人暮らしをしてるけど、会えない距離じゃない。
それなのに連絡も何もないってことは、そういうこと。
きっと、私のことはもう忘れてるんだ。
仕方ないよ。あれからもうすぐ2年が経つんだから。


