その後、俺は剛、紘子、明美と別れ、

もう自宅の前に着いていた。

ガチャッ

『ただいまぁー』

母「おかえり!今日は学校どうだった?」

『んまぁ、普通だな!
いつも通りって感じで良かったよw』

母は俺が家に帰ってくると

必ず今日の学校はどうだったかを聞いてくる。

少々面倒臭く感じるときもあるが、

心配からくるものだと分かっているので

俺は必ず答えるようにしている。

母「いつも通りが幸せよねぇw」

『だろ〜?w
じゃあ部屋行くわー!』

母「夕飯出来たら呼ぶわね!」

『あーいよっ』

俺は2階にある自室に戻った。

ガチャッ バタンッ

『はぁぁぁぁ…つっかれたぁ…』

家に着いて1番に見るものは、

やはりオンスタグラムだ。

『今日は誰が何あげてるかなぁ〜。
あれ?これって…』

明美と紘子のオンスタのストーリーを見た。

『これ…コイツら好きな人出来たの!?』

そう、俺が見たのは

「2人で恋バナ♡」と書かれている

オンスタのストーリーだ。

『えぇ、アイツら好きな人出来たら
絶対俺らに報告するとか言ってたのに。』

まぁ剛が言っていたように、

女にも女にしか分からない話もあるだろう。

『明日聞き出してやろーっとw』

しかし、俺はここで思いとどまった。

ある考えがよぎってしまったのだ。

もし、俺らの中に居るとしたら?

友達としての関係は?

他の人だった場合、アイツのことが…

明美のことが好きな剛はどうなる?

俺は恋というものがあまり分からない。

彼女ができたことはもちろんあるし、

それなりの経験もしてきたが、

イマイチ分からないのだ。

最低だという自覚はしているが…。

『あぁ、もう、はぁ…
どうすりゃ良いんだよ…。』

俺は自分が過ごしていく“これから”に

不安を覚えていた。