幼馴染との約束

「悠希は思い出してくれたけど、、沙良は思い出してくれねぇんだよ。酷いよな?」




苦笑いを浮かべる瑛人。




「で、なんでお前が今頃俺の前に現れる。俺になんの恨みを持ってんだよ」




イライラが言葉に出てくる。





「お前の母さん再婚したよな?」




なんで、それを知っている。




「おめぇの母さんの再婚相手俺の親父だよ。」




は?




意味わかんねぇ
確かに、義父の名前は立花だった。



母さんが幸せならそれでいいと思っていた。





瑛人の父さんと再婚しただなんて、、





「ビックリだよなぁ。こんなことあるんだって思ったよ。俺の母さんは、おめぇの親のことすごい憎んでた。だけど、、母さんが倒れたんだよ。それで、、この前自殺して死んだよ。」




死んだ?




「母さん、、ショックで、夜も眠れなくてね。精神的に参ってたから。自殺した時、俺は頼る相手も居ない。学校にすら通えない。最初は俺を捨てた親父を憎んだよ。だけど、おめぇが幸せそうに暮らしてるのを見て、親父に可愛がられていて気に食わなかった。」




「それが憎みか?」




「俺、小学校の時沙良のこと好きだったんだよねぇ。だけど、いつも横にはおめーがいた。幸せな道を進んできたお前に俺の気持ち分かるか?どんな気持ちだったか」




神様ってなんなんだろう。




誰でも思うことだろう。




神様は必ず悪い方向に導いて行く。