やべぇ。




刺される。




背後に人がいた事に気づかなかった。




もう、、、俺は死んでもいい。
沙良だけは、、殺さないでくれ。




そう願いながら、沙良を庇うように覆いかぶさった。




「お姉ちゃん!」




ドアの方から1人の男の声が聞こえた。




お姉ちゃん?




ドテッ




「いってぇ」




刺された感覚はない。




間違いなく刺されたのは、、「お姉ちゃん」と言った人物。




後ろを振り返ると、、、倒れているのは大輝だった。