「私、そろそろ帰るね」




「送っいや、なんでもねー。じゃーな」




沙良は部屋から出て行ってしまった。




沙良を守れるなら、
これでいいんだよ。




沙良が俺の事覚えてくれてただけ、
すごい嬉しかったよ。




「あれ〜?沙良ちゃんは?」




「帰ったぞ」




ありえないって顔をして近づいてくる。




「女の子1人で帰したのか!?」




「別にいいだろ」




「最低だわ」




樹も真子も心配そうな表情をしている。




「沙良、大丈夫かなっ。沙良可愛いから男すぐに寄ってきそうだけど、、、」




「まあ、大丈夫だ」




俺も不安ではあった。
だけど、どーしても言えなかった。