「俺らの自己紹介も必要だろ?」





言われたことに頷く。




「俺は副総長の樹。うるさいヤツが春樹。さっき名前を聞いた人が圭介。俺の隣に静かに座ってるのが大輝だ。」




「総長は今日は忙しくて倉庫に来てねーんだよなぁ」




「うちの総長はイケメンだから覚悟しとけよ!?もう、人気人気。」




そんなにかっこいいんだ?




「あのさぁ、俺の事覚えてんの?お前」




急に静かだった大輝って人が話しかけてきた。




「は!おまっ!知らないとこでこんな可愛い子と会ってたんか!?俺に紹介しとけよな!」




「うるせぇ」




うるさい春樹を樹が黙らせる。




「誰?覚えてないけど、、、会ったの今日が初めてだよね?」




「まぁ、そのうち分からしてやるよ」




その声の低さは、怒りと憎みがこもった声だった。とても怖くて震え上がってしまった。




「おい、大輝。怖がらせるなよ」




「そんな言い方ねーだろ」




言いたいことを言えてほっとしたのか、
大輝はそっぽを向いてしまった。