先輩達が倉庫に来る最後の日なんて、





みんなで大泣きした。




和樹先輩は困ったように、
「俺の事そんなに気に入ってくれてるのは嬉しいけどよ、男が泣くなよ。お前ら暴走族の白龍だろ!?やっていけるのか!?」




笑いながらそんなことを言っていた。




だけど、そう言ってる和樹先輩こそ泣いている。




「悠希でも泣いてくれるんだな」




和樹先輩は俺の頭を撫でた。




「泣いてくれねーと思ってた。ははっ失礼だったかな。ごめんな」




「和樹先輩は俺の命の恩人です」




この前和樹先輩には、
親からの虐待のことを話した。




話したくはなかった。




だけど、、
俺が毎日つけてくる痣が気になっていたらしい。




喧嘩強い俺が痣を毎日沢山つけてるのはおかしいって。





家にまで怒鳴り込みに来てくれて、





そこから俺は家には帰っていない。




一人暮らしを始めた。




最初は、ほんとに寂しかった。
俺の人生はいつから狂ったんだろって考えるようになっていた。