「優奈、俺と付き合ってくれないか?」
 大和は言った。

 私は言葉が出なかった。

「わかってる。今更・・・って思ってるだろうけど、俺は、小学生のときから、優奈が好きだった。
 中学卒業して、離れてからも、忘れられずにいた。でも、俺は、優奈を守るために、ファンの子と付き合ってた。優奈を傷つけない代わりに付き合うことを条件に出されて。だから、優奈を振った。でも、間違っていたと後々わかった。
 だけど、何も出来なかった。俺は弱い人間だ。
 でも、再会した。優奈が店に来たときは、すごく嬉しかった。だから、もう2度と失いたくないと思った。」
 大和からの想いが伝わってきた。

 涙が出た。