裕一と海を散歩して、実家に顔を出した。

 母がいて、夕食を食べさせてくれた。
 昨日の時点で、裕一から連絡があったらしい。

「明日、見えますか?優奈と行きたいんですが。」

「日勤だから夜ならいるよ。」

「じゃあ、夜行きますね。」

 という会話をしたらしい。

 私は、裕一と母の優しさに言葉にならないほどの幸せを感じていた。