in other words

「…もしかして、出しちゃったの?」

私がそう聞いたら、詩歌は首を縦に振ってうなずいた。

「自分の貯金と消費者金融からいくらかお金を貸して彼女に渡したらしい…で、用は済んだと言わんばかりにお金を受け取った彼女はドロン」

「ひょえー」

「恋とお金を失った元カレは借金返済のために新聞配達と居酒屋の皿洗いのバイトを始めたって言う話だよ」

「あららー」

口ではそんなことを言う私だけど、元カレへの同情は全くと言っていいほどになかった。

「自業自得だね」

「ホントだね」

元カレの結末に、私たちはやれやれと言いあった。

その時、テーブルのうえのスマートフォンが震えた。

「高城さんから?」

「うん、出てもいい?」

詩歌から返事をもらうと、彼の電話に出るために指で画面をタップした。

☆★END☆★