我ながら何をしているんだろ…。

「これ、どう考えてもストーカーだよね…?」

私が今いる場所は高城さんの家の近所である。

高城さんが住んでいるところは電話をする仲になって3日目か4日目くらいになって彼が教えてくれたので知ったのだが、
「私は何をしているんだ…」

そう呟いて、私は息を吐いた。

いくら気になったからって、頭の中に浮かんだからって、高城さんの家ーー近所だけどーーに行くのは、どう考えてもストーカーでしかないだろう。

「…まあ、近所だからギリギリセーフか」

今だったら引き返せるし、もし見つかったとしても近くに用事があったとか何か適当なことを言ってごまかすことができる。

「よし、引き返そう」

ここまできて何をしているんだと言う感じだけど、私がやっていることはストーカーも同然だ。