最近、ついてない日が多過ぎる。

「もう最悪なんだけど…」

ストラップがとれてボロボロになってしまったお気に入りのサンダルを見ながら、私は息を吐いた。

サンダルは壊れてしまったうえに、足の指とかかとが靴擦れをしてしまった。

今日も猛暑日で、地面は目玉焼きができるんじゃないかと思うくらいに熱い。

ボロボロになった足で熱い地面を歩くのは無理がある。

せめて通る人の迷惑にならないように日陰があるところへと移動したのがやっとのくらいだ。

「あーあ、こんなことになるんだったらサンダルじゃなくて靴を履けばよかった…」

今から家に帰って靴に履き替えて、それから待ちあわせ場所へ向かえば間にあうかも知れない。

「でも念のため、遅れることを連絡しよう」

カバンからスマートフォンを取り出すと、メッセージを送った。