翼くんに手を繋がられたまま来た場所は小さな丘だった。


丘にはきれいな花が咲いていてすごいきれい…

「俺はさ…アイドルやってるし…水族館とか、遊園地とか、連れてけないからさ…こんなとこでごめんね?」

なんで…

謝るの?

「別に水族館とか、遊園地とかじゃなくて良いです…。翼くんとならどこでも良いです!」

私はそう笑った。

「それに!ここだって良いとこじゃないですか?!お花きれいですし!」

「そっか…ありがとう」

そのあとは翼くんが持ってきていたお弁当を食べたり、バトミントンをしたり、バイクに乗ってドライブをしたりした。


「今日はとても楽しかったです!」

そう笑うと、

「かわいっ」

そう言って頭を撫でられた。

恥ずかしい…


「あ、今日俺の家でご飯食べない?」

「食べたいです!」

「ふふっ。よしっ行こっか?」