私は心の中で何か心配事があったかって聞かれてもわからないけど、なぜか無性に翼くんにくっ付きたくなったのだ。

あ、私ったら…なんてことを…

恥ずかしい…

私は顔をもっと翼くんに埋めた。「……////」

すると、翼くんは私の腰をポンポンと優しく叩いてくれた。

「いるよ…ずっと…ずっとそばにいる」

「ふふふっ、ありがとうございます!」

「はぁー。可愛すぎ…」

「…翼くんはカッコ良すぎます…」

そう言うと翼くんの唸り声?みたいなのが聞こえた。

その後はずっとギューってしたかったけど私もお母さんと一緒にご飯食べなきゃいけないし、翼くんも午後から仕事のため帰らなきゃいけなく、そのあとはバイバイをした。



***


「鈴望。あれはお友達?」

と、お母さん。

ん?何のことだ…?

「借り物競走の」

と、お父さんが付け加えた。

今はお父さんとお母さんとお昼ご飯中。


「あ、うん!」


一瞬翼くんといるところを見られたのかと思った…

私が「うん!」と答えると後ろから、

「すずー」

「鈴望ー」

と、聞こえた。

「あっ、ことちゃん!若菜ちゃん!」