「バック…持ってきたよー…」

いつもだったら大きい声で言うはずのことちゃんが小さい声で言って保健室に入っていた。

「…ことちゃん。あの、スマホ…」

「えっ、あ、はい!」

私は先生に教室で電話していいとのことだったので、私はベットに座って電話をかけた。

キンコーンカーンコーン

「宮白さん、松本さんは授業戻りなさい。」


保健室の先生にブーブーと若菜ちゃんとことちゃんが言っていたけど、「お大事にね」と言って2人とも出て行った。



ーーー♪♪♪♪♪

電話は1コールで、出た。

限界な私は「早いな」なんて考えることは出来なかった。

『鈴望?どうしたの?学校じゃ…』

「あの、熱出ちゃって…迎えにきて欲しいんです…。」

『えっ!今すぐ行く!!!』

ツーツー

あれ?

切れちゃった…

「電話終わったかしら?」

「あ、…はい……」

「じゃあ、きたら起こすからそれまでは寝てなさい。」

「あ。はい。」

私はすぐに眠りについた。