私は小学校の頃から、
「苺果はツンデレでしょ」
って言われ続けてる。
可愛い女の子とは程遠い種族なのだ。
確かに私、陸牙とかみたいに仲良い男子には突っ張っちゃうけど、好きな人なら喋れなくなる系の人だから。
梨々が電車を降りて、心蜜と私の2人になった。
「苺果ぁ、もうすぐ身体測定だよぉ」
心蜜がやばいやばい言っている。細いのに。
「ダイエットしなきゃね」
「私ね、決めたの!夏休み、マラソンする!」
心蜜がマラソン...?ぶっちゃけ信じられない。
「どこでやるの?」
「う〜ん、駅まで走って帰ってきたらいい感じの距離なんだよなぁ」
駅、か。
私だったらきっとあのグラウンドかな。
あのグラウンド。いつも眺めてる。理由は1つ。
君ともう一度会いたいから。
見るだけでも構わない。今の君が見たいの。
これ、恋?わかんないや。


