そろそろリア充達にとっての大イベント、夏祭りのシーズンになって、みんな盛り上がってる。
「ねね苺果、もう夏祭り楽しみすぎるんだけど!」
梨々のテンションが朝から高い。
「いいね〜幸せそうだね!」
ちょっと棒読み過ぎたかなとも思ったけど、こういう時の梨々なら多分マイワールド展開してるから大丈夫か。
「だって、もうこれあたし告られたって考えていいよね?」
梨々が前のめりになってる。
嫌な雰囲気にならないように言う。
「うん、いいでしょ、あと告っちゃえ」
「いやいや、ここはあの人に告白させてあげるべきよ!」
(させてあげるべきって上から目線すぎでしょ)
梨々はいつも自分の恋バナを話してくる。自慢を含みまくった恋バナを。
「苺果もはやくいい人見つかるといいね〜」
はいはいそーですか。梨々さんは自分の方が上だって見せつけたいんですね。
青春してる女の子だって、モテるんだって。
反論は1ミリもできないんだけけど。


