「みーちゃん、
結婚したのかーーーーー(>д<)!!!」







ため息が混ざり、だけど大きな声だった。





私は、なんて返したら良いかわからなかった。





優依が私に気があるかもっていうのは、前からなんとなく感じていた。






私も優依のことがずっと気になっていた。






だけど、純粋な優依を傷つけたくなかった。







私も傷つきたくなかった。

















ほんとは、、。



ほんとは、すぐに「ごめん。」って謝りたかった。



 





相手が優依じゃなくて、ごめん。って。








だけど、謝ったところで、事実は変わらない。








寂しくなるだけだと思った。










結局、ずるい私。


























「ほんとねー、しちゃったー!」







なんて返したらいいか分からず、笑って複雑な気持ちをごまかそうとした。





  
  















「みーちゃんと結婚したかった。。。!」



 





優依は、純粋な想いを私にぶつけた。






  







唐突すぎる。。。








優依は、いつも唐突に想いをぶつけてくれる。











 

















正直、





『優依と付き合いたかった!』






って、何回も思ったよ。   







『時を戻して、神様。』






って、何回もお願いした。






 







    






だけど、優依。




ほんとにごめん。



結婚したんだ、私。






















「優依、!」



「そーゆーのは、初恋のままで終わらしとこう!」




「お互い良い関係でいたいしな!」





    




明るく返した。





張り裂けそうなくらい、胸が苦しかった。     



 



現実を感じたのか、優依は、

「ウソだし!」、「まじ冗談やってー!」と、私の声をかき消すように、必死になって自分の発言を否定していた。












『やばい、苦しい。 


これ以上、話してるとお互いなんか失いそう。。。』









本気でそう思った私は、




優依に「もう仕事戻るね。電話ありがと!」と、電話を切るタイミングを切り出した。






「わかった。またね!」





素直に応じる優依。







「うん、またね!」


















私は胸の痛みを感じながら、惜しみながらも、6年ぶりに話した優依との電話を切った。