新・Sなお前とヤケクソな俺





キッチンに向かった先輩がまたこっちに戻って来た

「ごめんね、冷蔵庫覗かせてもらったんだけどあまりにも何もないから……買い出し行って来るよ」

『いやっそこまでしてもらう訳には……俺は本当に大丈夫だから』

「ちょっと待っててね」

そう言うと先輩は財布だけを持って出て行ってしまった


『ぅぅ……』

無理して外に出たせいで物凄く気分が悪い

目を閉じて瞑想するつもりだけのはずが、いつの間にか俺はそのまま寝てしまっていたんだ……





次に目を覚ますと、朔夜先輩はいなくて代わりにテーブルの上に卵が入ったお粥と水と薬が置かれてあった

……ヤバっ!

携帯を見てみると結構いい時間
メールが3件入ってて1つは颯太で残り2つは朔夜先輩

やっちまった、まさか寝ちゃうなんて

急いで朔夜先輩に電話を掛けてみたけど出なかった

『はぁ……』

どうしよう
怒ってないかな……

せっかく来てくれたのに、飯まで作ってくれてるのに


ラップがされた器を触ってみると程良い感じに冷めていた

目の前にあるご飯を見るとグゥっとお腹が鳴った




……先輩、ありがとうございます。それとごめんなさい

そう心の中で言い腹が減っていた俺は有り難くお粥を頂く事にした





う、旨すぎる……!

ダシがめっちゃきいてて先輩が作ってくれたお粥は凄く美味しかった
ってかこんな美味しいお粥食べたの初めてだ



薬を飲んだ後空になった器を持ちキッチンへ行ってみると、鍋とかが洗ってあって何となくシンクが綺麗になっていたんだ

そして冷蔵庫の中にはエネルギー補給のゼリーやらプリンやら俺が買ってきたコンビニ弁当が入れられていた

朔夜先輩って……


俺が思ってた以上にめっちゃ優しい人だ
早く良くなって何かお礼をしなくちゃ


布団へ戻りお礼メールを先輩に送った後寝転んでそのまま携帯画面をじーっと見つめた




俺が女だったら間違い無く先輩に惚れてるな

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