図書室のいつもの席に腰を下ろすと、隣に音羽がゆっくり椅子を引き座った。
「沙奈。大丈夫?」
「…うん。大丈夫だよ。」
少しだけ、身体が怠いし熱い気がする…
だけど…
来週までに提出しなければいけない事前学習を少しでも進めたい。
「沙奈…。ちょっとおでこ触るよ…」
音羽にそう言われ、あまりにも真っ直ぐに見つめられる視線から抵抗できなかった。
音羽は、自分のおでこを私のおでこに当てていた。
「やっぱり…」
「えっ?」
「沙奈、講義中からずっと様子がおかしかったでしょ…。
おでこ、私より温かいってことは今熱あるでしょ?」
「沙奈、音羽。ここにいたのか…。って、沙奈!?大丈夫か?」
「瑛人…」
「瑛人、体温計持ってる?沙奈、熱があるかもしれないから…」
「沙奈、ごめん。ちょっと、体温計入れるからな。」
それからしばらくすると体温計が鳴り、瑛人はそっと体温計を取った。
「やっぱり…」
「38度!?
沙奈の平熱って、35度くらいだよね…
私達からしたら、40度近い熱があるじゃない!」
あれ…
熱を測ったからかな…
さっきから2人が歪んで見える…
ずっと、自分に大丈夫って言い聞かせてきたけど…
とっくに、我慢の限界が来ていたのかもしれない…
「沙奈!!」
私は、音羽の呼ぶ声に反応出来ず気づいたら意識を手放していた。


