拝啓、もう好きと伝えれない君へ。

颯太くんはチャラくて最低で、

でも優しくて、

私は颯太くんのことが

分からなくなった。

でも今だけは

この優しさに甘えたい。

そう思ってしまった。

学校に着くと

颯太くんが手を握ろうとした。

承諾はしたけど

“初めて”は奪って欲しくない。

颯太くんは諦めたように言った。

「わかった。

心が準備できるまで

手は出さない。」