いじわる王子は甘々姫と結ばれたい。

私が言っちゃうけど彩佳にぃもお父さんもイケメンで優しいから、


尚更「普通の男子」がどういうものか分からない。


はぁ、と深く小さく溜息をついて、


出されたフレンチトーストを口に頬張る。


今日の朝ご飯は彩佳にぃが作ったようで、


少し焦げて苦かった。



・・・まるで私の、今の心みたい。



そんなことがふと思い浮かんで、ポエマーな自分に苦笑した。