一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~

「本当に出勤するのか?」
「・・・はい。さすがに今日はいかないと。」
私が出勤する支度をしていると店長が私の後ろをついてくる。

「でもつわり、しんどいだろ?」
今朝もベッドから慌てて駆け出してトイレに向かった私。
店長もすぐに気づいて私を追ってトイレに来てくれた。

吐き出すものも何もなくて、ぐったりとする私を気遣って、飲めそうなものや食べられそうなものをテーブルに並べてくれていた。

少し時間がたって動けるようになった私が身支度を始めると、私のすぐ近くで心配そうに見守ってくれている。
「店長も支度してください。」
「和真」
「え?」
「店長じゃないだろ。家では。」
「・・・」
夕べのことを思い出して思わず黙る私。

「麻貴が仕事へ行きたいのなら俺は邪魔はしない。ただ、そばでサポートはする。それは譲れない。」
店長はそう言って私の荷物の中から服を用意して着せ始めてくれた。
「俺には今の麻貴を止める権利はないのかもしれない。俺の子を妊娠してくれている。そばにいてほしい。でも、麻貴の人生をすべて俺のものにはできない。」
「・・・」
丁寧に私に服を着せてくれる店長。
私の荷物の中から出した服だけではなく、アクセサリーもつけてくれる。
店長は手を止めないまま話し続ける。