一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~

「おっさんて遠回しに言うな。」
下から見上げる店長はまぶしくていつまでも見ていたい気持ちになる。

人との距離をつめるのが上手な店長。

上司と部下という関係性なのに、距離を感じさせない。

「店長はどんなチームを作りたいんですか?」
思わずまじめな質問をしてしまってから私は視線を下げる。
「遠慮はいらない。海外の店舗は遠慮なんていっさいないんだ。その分、ちゃんと深いところで繋がれる。建て前とか謙遜とか俺はいらない。それよりも全部さらけ出して、一緒に考えて前に進めるチームが理想だ。」
実際には難しい。
でも、店長の理想のチームをつくるために、何かできないか、なにかをしたいと強く思う。

「だからさ、ほかの誰かのこと考えすぎて、自分が負担するっていう麻貴の性格は放っておけないな。」