「ひとまず検査してみよう。いろいろ薬も買ってきたんだけど、もしもって場合、飲んだらダメな薬あるだろ。」
「・・・まさか・・・そんなわけ」
話をごまかそうとしても、動揺しすぎてごまかせない。

店長はしどろもどろの私に、事態は現実味を帯びていると気づき、妊娠検査薬の箱を読み始めた。

取り扱い説明書の内容を確認して、私の背中を支えてベッドの上に座らせる。

「検査してみよう。違ったら違ったでいいし。そうだったら、考えよう。」
店長も少し声が緊張している。

まさか・・・

そんなことあるわけない。

そう思う自分と、もしかしたらと思う自分。

そうであってほしいと思う自分と、違ってほしいと思う自分。